金融資産での財産形成を確実にする基本的考え方

金融資産での財産形成については、難しくて怖いイメージをお持ちで全く手を出さないという方も多いと思います。
逆に株式投資やレバレッジを効かせたFXや先物取引で一発大きく稼ごうという方もいらっしゃるかもしれません。

どちらも正しくない考え方です。

ただの預金をするというのは効率が悪く、安全性は高くても相場の動きによる利益を得られません。また相場の変動が激しい商品で、さらにレバレッジをかけて大きく短期で儲けようとすれば逆に大きく損失を出す可能性もあります。また忙しい経営者は相場の動きに一喜一憂してるわけにはいきません。

ではどのように投資をすれば良いのでしょうか。

金融資産投資の王道は積立投資ポートフォリオ戦略です。
この二つを使って積極的かつ安全な金融商品投資を行うのが、基本的な考え方になります。

1・積立投資

積立投資は定期的に一定金額を投資していきます。対象商品は為替や指数インデックスなどが無難でしょう。必ず上がっていくであろうファンドなども対象になりますが、こちらは少し上級者向けです。
積立投資の良いところは、強制的に積立をすることにより確実に財産が積み上がることに加え、長期間にわたり購入することにより、取得単価が平均化されリスクが減少するところです。また定期同額の投資を行うことで、相場が高いときは少なく購入、相場が低いときは多めに購入できることから、さらに平均取得単価が下がります。これをドルコスト平均法といいますが、まさに投資で成功するための王道と言えます。
この積立投資を短くても2年、できれば5年以上のスパンで投資します。おそらく5年くらい積立投資を続ければその期間内に十分利益を出して解約・売却できる機会があるはずです。(ただひたすら下がり続ける商品を選択した場合を除く)

積立投資の難しいところはその積み立てた商品をいつ売却するかですが、これは若干の相場観があった方がいいのは間違いありません。しかし概ね全体の10%の利益が出た場合には売却してもいいのではないかと判断できます。
10%の利益獲得の機会はは長い期間の間に結構な確率で訪れます。たかが10%と思うかもしれませんが、貯金ではとても得られる利益でありませんし、一発勝負の勝負を続けて出し続けられる利益でもありません、積立投資こそ安全・確実な金融投資と言えます。

2・ポートフォリオ戦略

次にある程度金融資産が増えてからの話ですが、徐々にその資産のポートフォリオを意識しなければなりません。
ポートフォリオとは財産のバランス、割合とお考えください。
ポートフォリオは基本的に若いうちは積極資産に多めに投資、年齢を重ねるごとに徐々に安全な資産への投資にシフトしていきます。
また相場の状況を大きくリスクオン・リスクオフに分けて、今がどちらがなのかを判断します。リスクオンの時期は基本的に株価が上がっていく時期です。この時期は主に積極的な株式や株式が上昇すれば連動するファンドなどを多めにします。逆にリスクオフの時期は株価が下がり続ける時期です。この時期は当然株式などへの投資は減らし、安全資産である預金・債権などの割合を多くします。
リスクオン・リスクオフの判断が難しい場合、又はあまりそこまで考えたくない方は時価ベースでの割合を半年に1度程度見直してバランスを取り直すというのがオススメです。これは歪んだポートフォリオを時価に基いて元のポートフォリオに戻すことにより、利益確定と買い増しを自然に行うことができるからです。

積立投資とその最適な時期での売却、さらにポートフォリオを定期的に見直すことで、忙しい経営者でも相場に翻弄されること無く金融資産での財産形成が可能となります。

福田哲也代表取締役

投稿者の過去記事

S49年3月生まれ
仙台市出身
CFP・税理士

企業の税務や会計だけでなく、
社長の財産形成についても一緒に考える会計事務所を運営しています。

ご自身の財産、節税、経営について真剣にお考えの方、
お問い合わせお待ちしております。

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