起業をするときの人員構成のパターンは
2つあります。
1人で開業するパターン、
そして誰かと一緒に開業するパターンです。
誰かと一緒に開業する場合、
事業主と従業員という関係であることもあれば
一緒に経営するというケースもあるかと思います。
この誰かと一緒に経営するというケースが問題です。
共同経営というものですが、
これはお勧めできません。
起業当初は経営トップは一人のみ!
これが鉄則です。
複数で一緒に経営する場合でも
圧倒的なトップを決定して、
それを支えるというパターンにすべきです。
その理由は大きく分けて3つあります。
理由1 自分の適性が判断できない
理由2 責任の所在が不明となる
理由3 大切な仲間を失う
今回はこのうち「理由1」について説明します。
理由1「自分の適性が判断できない」
経営者には正直言うと「向き不向き」があります。
頭が良くて優秀とかそういうことではなく、
あくまでも適性があるかないかというのが
正しい表現かと思います。
起業して会社を経営していくには
様々な困難が待ち受けています。
もちろんやりがいはありますし、
自分の能力を最大限活かして
活躍の場を広げることもできます。
経営が成功すればそれなりの対価を
得ることも可能でしょう。
しかし失敗すれば強制退場になってしまう
厳しい世界でもあります。
その経営者トップとして生きていくべきか、
それともサポートする側など別の道を選ぶのか
正しい判断をするためにも、
自分ひとりだけで起業すべきです。
それで経営が問題なくできれば
適正があったということが簡単にわかりますし、
うまく行かなかった場合も
自分に適性が無かったと気づくことができます。
また再チャレンジする場合であっても、
自分のことを見つめ直し
反省して改善することができます。
もし共同経営だとすれば自分に才能がなかったのか、
それとも一緒の相手が悪かったのか
判断がつきません。
おそらくほとんどの場合は
一緒に組んだ相手が悪かったと
人のせいにしたくなることでしょう。
逆に経営がうまく行った場合も誰が
良かったから経営が軌道に乗ったのかも不明です。
うまく行った場合は
一見問題ないように思われますが、
それは経営者全員が均等に活躍している場合です。
自分に適正がないのに共同経営者のおかげで
経営が軌道に乗っている場合には、
いずれお払い箱にされてしまうことでしょう。
その時も当の本人は
自分に適性が無かったとは思わず、
ひどい目に合わされたとしか思えないはずです。
起業後の自分の進路を冷静に判断するうためにも、
必ず自分一人の責任で起業して
経営をして行く必要があります。