主導権で考える! ビジネス強化戦略

現在行っているビジネスが強いか弱いかを決定する大きな要素はなんでしょうか?

それは「主導権」です。

「主導権」を持っている状態でビジネスが出来れば有利ですが、
「主導権」が無い状態でのビジネスはどんどん不利な状況に追い込まれます。

「主導権」がない状態というのは、以下のようなものを言います。

・売上を自分たちで創出することができない
・値段を自分たちで決められない
・取引条件を自分たちで決められない
・必要以上に在庫を抱えなければならない
・嫌な仕事でも引き受けなければならない

 

思い当たる経営者の方も多いのではないでしょうか?
特に中小零細企業の場合、下請けなどをしているとこういう状態が普通になってしまっていることは多いと思います。

起業したての場合などは、他社のルールに従って仕事を受注したり、
個々の顧客に合わせたサービスをしたりということも仕方ないことです。
最初は他社のサービスやプラットフォームを利用して起業することも多いはずです。

最初はそれで全く問題ないです。
しかし仕事に困らなくなった段階での次のステップとしては、徐々に自分のルールで取引できる体制を整える必要があります。

ここは重要なポイントです。

他社のルールに従ってビジネスをしているうちは、なかなか利益が増えていかないことが多いからです。
ビジネスの構造上どうしても他社に何かを依存しているうちは、思い通りの利益が出せないのが普通です。

例えば集客を大手ポータルサイトに依存している場合です。
自社で一切マーケティングしないで、そこに依存しているうちは
いくら売上が増えても販売手数料も増加するので、利益はそれほど増えません。

 

今はそのような状態でも生活に問題はないかもしれませんが、
そのままではなかなか利益が出せませんし、将来への投資や貯蓄も出来ません。
何よりいつ契約を切られるかもわからない不安がつきまといます。
複数の取引先がある場合などはまだいいですが、
これが2,3社であったり、最悪の場合1社のみであったりすると、そのリスクは大変大きなものとなります。

それではどのようにすればこのような状態を脱することができるのでしょうか?

それは「常により良い顧客と仕事を創造し続けること」です。

 

簡単に言えば、マーケティングをするということになります。

仕事については、より自社の特性と強みを活かせる仕事を創り、
それを拡大できるようにします。

そういった取り組みを行うことで、徐々に自社に主導権が生じてきます。

顧客に困らなければ値段も取引条件も自社で決められますし、
条件に合わない顧客とは無理やり取引する必要も無くなります。

 

自社の特徴と強みを生かせれば、利益もどんどん増えていきます。
そして最終的には自分のルールで取引できるようになります。

自分のルールで取引できない理由は、
自社の強みを活かしたビジネスと集客力が不足しているからにほかなりません。

・自社の強みを活かしたビジネスをする
・その価値を感じてくれる相手をマーケティングで探す

この2点に尽きます。

 

主導権を握るという観点から、事業の見直しと改善をすることにより
経営は間違いなく向上していきます。

 

「主導権を取り戻す!」

 

至上命題として最優先で取り組んでいただきたい経営改善項目です。

 

 

 

 

福田哲也代表取締役

投稿者の過去記事

S49年3月生まれ
仙台市出身
CFP・税理士

企業の税務や会計だけでなく、
社長の財産形成についても一緒に考える会計事務所を運営しています。

ご自身の財産、節税、経営について真剣にお考えの方、
お問い合わせお待ちしております。

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